2010年10月5日火曜日

キンドルの衝撃 

 今年1月の出版、当時はかなり話題になっていた、僕は天邪鬼なので話題になっていると読みたくない。でも、気になっていたので、こんな時にこっそり読んだりする。1月ではiPadの発表はないので「電子書籍の衝撃デバイス」はこの時点ではKindleであった。著者は新聞の出版に長く関わっていいることから、出版電子化といっても、中心は新聞!、ジャーナリストとして次は雑誌ということのようだ。
 確かに、新聞の凋落は激しい。特に米国の新聞社はことごとくビジネスモデルが崩壊し、大規模なリストラの最中と聞く。広告モデルの崩壊が主な要因だが、デジタル化戦略の失敗もある。日本の新聞社は今のところそれほど極端な影響は被っていないようだが、若い人達を中心に新聞離れも進んでいると聞く。日米、新聞が読まれなくなった理由は全く違うと思うが、今後、日本も米国のようになるのであろうか?
  • キンドルの衝撃 石川幸憲



 電子化は既定の方向なので、今後のコンテンツ産業の発展・衰退は、電子デバイスでの配信・読書により新市場が開拓できるかが鍵になるとしている。実に、多くの人が電子化で市場が(金額的に)シュリンクすることを恐れるわけだが...

 僕個人の思いを言えば「電子化されても、単に便利になるだけで読書量が減ることも出費が減ることもない」、出版文化はずーっと安泰だと思う。コンテンツ産業は安泰、メディア産業は紙から電子配信へシフト。それの方が便利。それだけだ。

 インターネットによって若者の活字離れが進んだと言われたことがあった。でも、実際はWebや携帯コンテンツにによって若者の読む活字の量は何倍にも増えた。単に、他のものを読んでいるので、本を読む時間が減っただけだ。書籍の電子化で、紙の本は確実に減る。でもより簡単に本が買えるので、読む電子本の量は増える。
 ただし、読むべき本(良い本)が出版社から出版されなければ読めない。出版社は良いコンテンツを出すことに注力してもらいたい。

 一方、メディア業(印刷、情報)は大変革が起こるので、波に飲まれて沈まないように頑張らねば。ですよね。

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