2010年10月11日月曜日

電子出版の構図―実体のない書物の行方

 第一人者である植村さんが2010年7月にこれまでの電子出版に関わる歴史的な動きや、その時々の関係者の思惑や思い、勘違いなど、トピック的に概観する。とにかく電子出版に関わろうというのなら読んでおいたほうがいいかな。
 一方で、イベントを詰め込み過ぎなのか植村さん自身の思いはあまり述べられていないようにも感じた。
 僕もCD-ROMの時代から電子出版に興味を持って観察してきた植村さんの同世代人である。感覚的に同じような、共感、嫌悪がある。
  • 電子出版の構図―実体のない書物の行方 植村八潮


 大きく違ったのは、現状のePubを持って日本語出版に向かないとしていること。世界標準の必要性の認識。僕は、今急ぎ求められることは、世界標準に縦書き日本語を取り入れて、書籍電子化を追い越し車線でドライブすることなのではないかと思う。米国ばかり敵視してもしょうがない。ユーロッパも中国も競争相手だ。
 中間フォーマットの必要性を言うが、ほんとに中間フォーマットは必要だろうか?、国産中間フォーマットをデジュール化するのは意味があるだろうか?

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